概要
工業的に使用されるガスは反応性を高めるため、単に熱処理を行う媒体として使用するため、など様々な理由から使用前にヒーターで加熱する場合がある。一例として、容器内のガスをヒーターを用いて加熱する場合について考える。このヒーターにはフィン等が無かったとして、弊社フィン部品を設置することで、どの程度の効果が期待できるか熱流体解析を実施して確認する。
解析モデル・条件
解析条件
容器内 流入:大気開放、乾燥空気、25℃ 流出:10m/s
ヒーター 800℃固定
フィン・配管材質:ステンレス(SUS304)
解析結果
・空気温度上昇平均値
フィン無し:528℃ フィン2個有り:623℃
→ 空気に伝わる熱量が増加しており、
フィン設置による熱伝達効率の向上が見られた。
今回のモデルでは18%程度の性能向上となった。
今回の解析では放射の影響を考慮していないが、
フィンの設置で表面積が増大しているため、
実際には更に高性能化すると考えられる。