薄板放熱フィンで配管・放熱管・金型・設備等の熱交換効率拡大

投資費用・ランニングコストを抑えて天然ガスの温度を70度以下まで下げたい
(株式会社INPEX JAPAN様)

事例:株式会社INPEX JAPAN様

課題:天然ガスの温度を70度以下まで下げたい

  • 後工程までの配管で70度以下に下げる必要がある
  • 使用していた熱交換器の老朽化に伴い機器の更新が必要となるが、 投資費用・ランニングコストを抑えて70度以下を実現したい
株式会社INPEX JAPAN様では、生産ラインにおける配管内の流体温度を、後工程の要求に応じて70度以下に制御する必要がありました。従来は熱交換器を用いて冷却を行っていましたが、長年の使用により機器の劣化が進行。これに伴い、冷却性能の低下やメンテナンス頻度の増加といった問題が顕在化していました。
設備更新の検討も行われましたが、新たな熱交換器の導入には多額の初期投資が必要であるうえ、冷却媒体の消費量や動力費といったランニングコストも無視できない課題となっていました。
こうした背景から、株式会社INPEX JAPAN様では、既存の設備構成を大きく変更することなく、限られたコストで確実に温度制御を実現できる代替手段を模索されていました。
冷却性能の確保、ランニングコストの抑制、そして投資コストの最小化という、相反する3つの要件を同時に満たすことが、今回の最大の課題となっていたのです。

効果:巻き付けるだけで冷却可能な配管外側用伝熱フィンを採用

  • 屋内外の取付可能な配管に配管外側用伝熱フィンを設置
  • 平均気温10度以上でも約20度温度低下することが確認できた
  • 効果の検証を実施しながら、2段階に分けて取り付けることで、夏場の性能も試算できた
放熱フィンを活用した配管冷却対策により、冷却機器を新たに導入することなく、効率的な温度管理を実現しました。この方式は、配管外周にフィンを巻き付けるだけのシンプルな構造で、屋内外を問わず設置可能。さらに、既設配管周辺の障害物に干渉しない柔軟な設計により、短工期・低コスト施工を可能にしています。
実測では、平均気温10度を超える環境下でも配管内温度が約20度低下することが確認されており、高温環境下でも安定した冷却性能を発揮。お客様の温度管理要件を十分に満たす結果が得られました。
また、夏場の高温条件における冷却性能の最適化に向けて、段階的なアプローチを採用しました。まず、弊社の過去実績に基づいて初期試算を行い、その後、一部の放熱フィンを取り付けて実測データを取得。これにより、試算パラメータをお客様の実環境に合わせて補正し、より精度の高い性能評価が可能となりました。
このプロセスを通じて、高温環境下におけるさらなる最適化の余地を見出すことができ、最終的には、お客様の運用条件に即した冷却構成を実現しています。こうした柔軟な対応力と継続的な改善姿勢も、お客様から高く評価されています。

取付け後の写真

 

 

フォームからのお問い合わせ

フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。

恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。

無料サンプル申込 WEB面談