薄板放熱フィンで配管・放熱管・金型・設備等の熱交換効率拡大

配管外側用伝熱フィンの採用により表面積が増大し、 ボイラーの水温度を低下

事例:某測定機器メーカー様

課題:検査測定する発電所のボイラー水が高温であるため、 できるだけ配管で冷却したい

  • 発電所のボイラー水の状態を測定する機器があるが、ボイラー水が高温すぎるため配管を長く引き回して冷却している
  • ボイラー水を冷却する配管をできるだけ短くしたい
  • 現状でも昨今の気温上昇によって、冷却後のボイラー水温度が上がってきている

某測定機器メーカー様では、発電所のボイラー水の状態を正確に検査・測定するために、採取した高温のボイラー水を十分に冷却する必要がありました。従来は、採水後の高温状態を自然放熱で下げるため、配管を長く引き回して冷却時間と表面積を確保する方法を採用していました。しかし、近年の気温上昇の影響で冷却効率が低下し、冷却後のボイラー水温度が設計より高くなるケースが増加。測定部の耐熱温度を超えてしまうことで、測定が難しくなるリスクが高まっていました。また、これ以上配管を長く引き回すのは高圧配管の再工事という手間とコストのかかる内容となってしまいます。逆にできるだけ配管長は短縮したいという要望もありました。現行設備を大きく変更することなく、限られたスペースとコストの中で、ボイラー水を確実に冷却し、測定の信頼性を維持する手段を模索されていたことが、本件における大きな課題でした。

効果:配管外側用伝熱フィンの採用により表面積が増大し、 ボイラー水温度を低下させることができた

  • フィンの設置により配管の表面積が増大して、現行設備のボイラー水温度を低下させることができた
  • 他の設備、ラインでは余裕を持ちつつ配管を短くできる可能性があると示された
本案件では、現行の冷却配管に当社製の薄板金属製伝熱フィンを後付けで設置することで、配管の外側表面積を大きく増やし、放熱性能を向上させました。これにより、従来よりも効率的に熱を放散し、現行設備でもボイラー水温度を目標範囲まで低下させることができました。気温上昇による冷却能力低下への対策として、設備更新や大規模なレイアウト変更を伴わず、シンプルな後付け対応で効果を発揮できた点は大きなメリットです。さらに、本実績を通じて他ラインや他設備でも、必要冷却性能を維持しつつ配管長を短縮できる可能性を検証でき、お客様の今後の設計最適化にも貢献しました。省スペース化や施工コスト抑制を図りつつ、安定した測定のための冷却性能を確保する具体的なソリューションとして、高い評価をいただいています。

取り付け比較画像

検査測定する発電所のボイラーに配管外側用伝熱フィンの採用により表面積が増大し、 ボイラー水温度を5度低下させることができた

 

 

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