Vol.7 熱交換器の性能改善品を試作するには

課題：既存熱交換器の性能向上品を試作したいと考えています

二重管式や多管式など、熱交換部分にパイプを用いる熱交換器は多くの場面で活用されていますが、性能向上品の試作検討をしようとすると流通にはないフィンチューブを設計・発注する必要があるなど、特に複数検討しようとするとコストや手間がかなり大きくかかってしまいます。

設計からトライまでの期間も開いてしまうため、状況によっては実用できそうな案件があってもタイミングを逃してしまうといったことも考えられます。

フォールディングフィンは薄板金属を折り曲げて製作している製品であるため柔軟性があり、パイプのような曲面に巻きつけて設置することが可能です。

パイプにフィンを巻き付けることによって、熱交換面積が拡大されますので単純に性能の向上が見込めます。

パイプに外から巻きつけるという設置方法になるため、既存の製品に対して付加するという手間の小さい作業で性能確認ができます。

また、製品によってはパイプ自体を調達するよりフィン部分だけを調達するほうが保管も省スペースにできる場合があります。

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