Vol.20 干渉を避け配管の放熱能力を向上させるには

課題：フィン付き配管が周囲の設備と干渉して困っています。

ある設備に設置する配管について、内部を流れる流体が想定より高温になることが試運転の途中で判明しました。

そこで通常の配管からフィン付きの配管に変更して、高温流体と周囲の空気で熱交換させて冷却することにしたのですが、今度は配管に巻きついているフィンが周囲の壁面や部品と干渉することがわかりました。

配管の位置を変更する、干渉部品の位置を変更する、フィンに追加工するといった対策は考えられますが、どれも設計変更でかなりの手間になります。

フォールディングフィンは薄板金属を折り曲げて製作している製品であるため柔軟性があり、配管のような曲面に巻きつけて設置することが可能です。

フィン付き管のように一定のフィンが連続的に形成されていると途中で高さの変更はできませんが、後付けでフィンを巻きつけて設置する場合は、干渉の状態に応じて高さの異なるフィンを設置することが可能になるため、干渉の回避だけを目的とする大きな設計変更が不要となります。

後付けでの対策となるため、必要に応じて、例えばオプションのような形での利用にすると設計や図面に大きな変更が不要で便利に使っていただけます。

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