更なる配管からの放熱に挑む。フィン+強制空冷による高効率冷却
1.概要
配管内流体の冷却モジュールである『風冷管』は、配管内を流れる流体の温度を効率的に下げるために設計された高性能空冷式冷却管です。配管の内外に設けられた伝熱フィンと、外部に取り付けられたダクト+ファンによる強制空冷により、従来の配管に後付けでOPFFだけを設置して自然空冷する場合と比較して大幅な冷却性能の向上を実現します。
2.構成
『風冷管』は、フランジ付き配管、OPFF、IPFF、ファン、ダクトから構成されます。フランジ付き配管内側にIPFFを挿入し、外側にOPFFを巻きつけてからファンを設置したダクトを固定します。ファンを設置した状態の風冷管をフランジ接続して頂くことで設置可能となります。※ファンと電源については別売りとなります。
風冷管は基本的にお客様のご要望に応じた設計を実施しますが、一部の配管径(現状50Aのみ)に対しては標準品をラインナップしています。
3.性能
高性能を示す一例として、ある流体を150℃から100℃まで冷却する場合に必要な長さが配管だけの場合の1/50、OPFFだけを後付けした場合の1/7となる事例がありました。
4.その他用途
主な用途としては、次のような場面となります。
・熱交換器に到達するまでの放熱補助による省エネ
・燃焼炉、熱処理炉の排ガスの放熱
・バーナーや未利用廃熱配管からの熱回収