概要
弊社では冷却管やヒーターに対して金属のバネ性を利用して後付けするフィンである、ラッピングフィンを販売している。今回は主に研究室や実験室の装置で熱交換に用いられる蛇管式熱交換器にラッピングフィンを設置して、熱交換効率を向上できるか実測で確認する。
測定装置・条件
・測定内容 温水の入ったバケツに蛇管式熱交換器を沈めて、熱交換器内部を通過した水の温度を測定する。
・測定条件 バケツ内水温:45℃ 流入水温:約25℃ 流入条件:水道蛇口直結
測定結果
・出口水温の立ち上がり時間
熱交換器のみ:約59秒 熱交換器+ラッピングフィン3:約19秒
→ フィンの設置により、出口水温の立ち上がり時間を1/3に抑えることができた。
この立ち上がり時間は熱交換器を通過して温度が十分上がるまでに必要な長さとほぼ対応する。
従って、熱交換器を小さく出来る可能性があると考えられる。
以上より、ラッピングフィンの設置による熱交換効率の向上が確認できた。