薄板放熱フィンで配管・放熱管・金型・設備等の熱交換効率拡大

巻き付けるだけで配管の損傷を防止

事例:某めっき工場様

課題:生産量の増大による大量の高温ブロワエアにより樹脂配管がダメージを受ける可能性がでてきた

  • 生産量を増加させるために必要なブロワエア量が増加し、樹脂配管が熱でダメージを受ける
  • 金属配管への配管入れ替え工事は多くの費用と、一時的な生産の停止が必要となる

某めっき工場様では、生産量の増加に伴い、高温のブロワエア(圧縮空気)の流量が大幅に増加しました。その結果、既設の樹脂製配管が想定以上の熱負荷を受けることになり、変形・劣化などの熱ダメージのリスクが高まっていました。特に夏季の高温期や連続運転時には、配管表面温度が上昇し、製品トラブルや安全性への影響が懸念される状況でした。このままでは、安定した生産体制の維持が難しくなるおそれがあり、早急な熱対策が求められていました。一方で、耐熱性の高い金属配管への切り替えも検討されましたが、そのためには大掛かりな工事と生産ラインの一時停止が必要となり、費用・時間ともに大きな負担となります。そこで、既存の樹脂配管を活かしつつ、追加設備や大規模改修なしで、熱によるダメージを抑制する現実的な解決策が求められていました。

効果:巻き付けるだけで冷却可能な配管外側用伝熱フィンを採用、配管の損傷を防止することができた

  • 放熱効果は1.5倍以上となり、エア量を2倍に増大させても高温エアを冷却できた
  • 配管外側に巻くだけのため、生産停止が不要で、工事のコストも抑えられた
  • 事前に試算した効果を確認・検証しながら段階を踏んで施工できた
本案件では、増加したブロワエアの高温対策として、樹脂配管前の金属配管外側に当社製の薄板金属製伝熱フィンを巻き付ける方法を採用しました。配管の表面積を増やすことで放熱性能を高め、フィンなしの状態と比較して1.5倍以上の冷却効果を確認。エア流量を従来の2倍に増やした場合でも、配管温度の上昇を抑制することが可能となり、配管の変形・劣化リスクを回避できました。特別な工事を必要とせず、稼働中の設備に対して後付けで対応できるため、生産ラインを停止せずに施工を完了できた点は、お客様にとって大きなメリットとなりました。さらに、事前の試算データに基づき、実測を重ねながら段階的に施工範囲を調整できたことで、必要最小限の対応で十分な効果を得られる省コスト・省リスクの熱対策が実現しました。

 

 

 

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