技術コラム
「見えない熱」が設備トラブルを引き起こす
2026.1.16

目次
配管の過熱対策が保全業務の鍵:安全確保と故障防止を実現するソリューション
保全・メンテナンス業務において、突発的な設備トラブルの未然防止は極めて重要です。中でも、配管や機器表面からの過度な放熱や熱だまりは、センサー誤作動や配線の劣化、グリス焼け、部品の変形など、二次的な故障の要因になることがあります。また、熱による表面温度の上昇が作業者の安全確保にも影響し、高温リスクの対策は保全の現場課題として顕在化しています。しかしながら、配管そのものへの対策は後回しになりがちで、「熱は仕方ないもの」として放置されている現場も少なくありません。これらの問題に対して、簡易かつ効果的なソリューションがあれば、保全担当者にとって大きな武器となるはずです。
放熱課題が招くコストの増加と安全リスク
特に蒸気・冷却水・高温熱媒体を扱う配管周辺では、熱が原因となる誤作動や部品損傷の報告が増えています。例えば温度センサーが外気温に引っ張られて誤検知したり、配線ケーブルの絶縁劣化が加速するなど、「じわじわ進む熱ダメージ」が年単位で故障リスクを高めます。さらに、配管表面が60℃を超えるような環境では、作業時に火傷や接触事故の危険が高まり、安全対策の強化が求められます。こうした背景から、配管自体の放熱制御を“予防保全の一環”として見直す動きが広がりつつあります。保守性・安全性・エネルギー効率を同時に改善できる熱対策は、今やメンテナンス業界における必須提案項目になりつつあるのです。
保全の現場で機能する3つの熱対策フィン
このような課題に対し、最上インクスが開発・展開する3種のフィン製品が注目されています。
「パイプ・配管 外側巻き付けフィン」
既存配管へ工具不要で簡単に巻き付けでき、表面積を拡大。自然放熱効果を高め、局所的な温度上昇を抑制。保全作業の安全性を確保しながら、改修工事を必要としないのが特徴です。
「パイプ・配管・流路 内側挿入フィン」
熱交換や冷却効率を上げたい配管内部に装着。流体との接触面積を増やすことで熱伝達率を向上。冷却系統の性能改善やオーバースペックなチラーの負荷軽減に効果的です。
「スタンダードフォールディングフィン」
高温・高圧環境下の耐久性に優れ、屋外・高温配管への長期的な放熱対策に適しています。腐食環境やメンテナンス頻度が制限される場所にも対応可能です。
いずれも既存設備に後付け可能であり、施工性・安全性・経済性に優れた点が現場担当者から高評価を得ています。
保全活動を「省エネ施策」に変える
フィン製品の導入によって得られる効果は、単なる放熱の最適化に留まりません。配管温度の低下によって空調の負荷が軽減され、全体の電力使用量が削減されるという省エネ効果も期待できます。ある製造工場では、配管の放熱ロスを減らすことで空冷機の稼働時間が短縮され、年間で約12%の電力コスト削減を実現しました。また、高温配管に巻き付けフィンを導入することで、周辺機器の劣化が抑制され、メンテナンス周期が2倍以上に延伸されたという事例もあります。つまり、これらのフィンは「保全対策」であると同時に、エネルギー効率の改善という経営的価値にも直結するアイテムなのです。
熱トラブルゼロを目指す“賢い保全”の新常識
今後のメンテナンス活動には、「直す」から「壊さない」への転換が求められます。そのためには、設備機器の状態監視や潤滑管理だけでなく、配管を含めた“熱の動き”をどう制御するかが重要です。最上インクスの放熱フィンシリーズは、そうした予防保全・省エネ・安全性向上を同時に叶える提案ツールです。設備保全に携わる皆様には、ぜひ一度現場配管の熱課題を見直し、「フィンによる賢い放熱管理」を取り入れることで、より安定した生産環境・働きやすい職場づくりを実現していただきたいと考えています。